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襖(ふすま)

障子や襖は日本家屋の典型的な「間仕切り」です。仕切っているのは和紙一枚に過ぎません。防音効果はおろか、生活音まで筒抜けです。このような環境では確かにプライバシーは守りにくいものがあります。
しかしその一方で、障子は「向こう側の気配がわかる」というメリットもあります。
 近年無関心がささやかれていますが、人の気配を感じながら、安心な空間も必要なのではないでしょうか。
ふすまや障子のメリットとして、「とりはずすと家じゅうがひとつの広間になる」という日本の住宅特有の構造が挙げられます。昔の日本では婚礼や葬礼は家に多くのお客様をお招きするのが正式な作法でした。現在のように式場やホテルなどの設備がなかったというせいもありますが、西洋でも「家にお客様をお招きする」ということは特別な意味がありました。日本の住宅事情では庶民の家庭に「応接室」あるいは「客間」というものを別に設けるのが難しかったという事情もあって、いざというときはふすまや障子を取り払ってひとつの大きなスペースをつくることに意義があったのです。
現代の家庭ではあまり自宅に大勢のお客様をお招きする習慣は残っていませんが、それでも場合によって家の中の間仕切りをフレキシブルに変更できるという点ではふすまや障子は非常に便利なものです。
もちろん洋室にふすまや障子は似合わないかも知れませんが、最近は「裏面は木製ボードで、表面からみるとふすま」といった、和室と洋室の間仕切りにもデザイン的に無理のないタイプのものも登場しています。

襖色柄見本


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